ほぼリアルタイムのパフォーマンス統計により、オペレーターは有用なインサイトをもとにターゲットを絞った改善を行うことができるようになりました。また、チームマネージャーに頼らずに自分で毎日の目標設定や、組み込みの通話記録履歴へのアクセスが可能なため、当事者意識と責任感を高めることができます。
事業継続計画の確実な実施
コンタクトセンターにとって事業継続計画は非常に重要です。特に、森林火災が発生しやすいギプスランドでは自然災害が頻繁に発生し、業務が中断され、従業員の安全が脅かされる可能性があります。Genesys Cloud の柔軟性により、危機発生時でも事業の継続性と効率性を簡単に維持できます。ADICA は、提供パートナーである CVT の支援を受けて、適切なタイミングでクラウドプラットフォームを導入しました。実装の最初の数週間後、ひょうを伴う猛烈な嵐がこの地域を襲いました。1 日あたりのクレームコールの通常時平均は 200 件ですが、このときのコール件数はその 4~5 倍に急増しました。「コール待機時間とコールバックの機能を導入したことにより、放棄率を 10% 未満に抑え、待機時間を 4 ~ 5 分にすることができました。業界平均の最大 2 時間というコール待機時間とは明らかな違いです」とフランシス氏は述べています。ADICA は、オペレーターを増員することなくこの目標を達成しました。インテリジェントなルーティング機能を利用して、占有率の低い他の職務にコールを割り当てることにより、コンタクトセンターの効率を維持しました。コールが殺到しているにもかかわらず、顧客のすべてのニーズに対応できるようになりました。「オペレーターが手動でログオフして別のキューにログオンする必要はありません。オペレーターの業務を効率化できました」とフランシス氏は付け加えています。Genesys Cloud プラットフォームは、新型コロナウイルス感染症拡大によるロックダウン中のリモートワークにも効果的でした。ADICA のオペレーターは、引き続きコミュニケーションツールやコラボレーションツールにアクセスしながら、自宅から安全に業務を実行できます。「リモートワークの機能を備えていると、ビジネスの新たな可能性が開けます。現在は、ビジネスニーズに応じて柔軟に営業時間を 24 時間年中無休に延長できます」とフランシス氏は語ります。
シームレスなカスタマーサービスの提供
従来のオンプレミスシステムでは、オペレーターがわずか数秒の待機時間内に電話に出られるようになっても、顧客が 20 秒でコールキューからドロップしてしまうことがありました。その結果、顧客が不満を抱き、ネット・プロモーター・スコア(NPS)に影響を与えていました。