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ダイヤル・サービス株式会社

相談窓口サービスの基盤システムを刷新し、新サービス開発や相談者・管理者双方の負荷軽減を目指す

2024 年に創業 55 周年を迎えたダイヤル・サービス株式会社様は、企業向けの内部通報やメンタルヘルス相談などの窓口サービスや、公共向けの健康や育児相談、虐待通報などの相談窓口サービスなどを提供しています。同社にとってコンタクトセンターシステムは基幹システムであり、リプレースにあたっては 200 項目にわたるチェックリストに基づき慎重に検討。その結果オールインワンの機能を実装し、操作性や将来性も高い Genesys Cloud CX を選定しました。

利用状況に合わせた運用が可能なため、無駄なコストを削減

受電可能なスタッフや、通話が長引いているなど現場の状況が詳細に分かるので、管理や担当者のケアが容易に

電話以外のチャネル機能がオールインワンで提供されており、今後様々な活用が可能

多様なデータが収集できるので、データドリブン経営に活用可能

AI を含めた新機能が次々とリリースされるので、今後の活用に期待

55 周年の節目をとらえ、これまでのサービスを継承するだけでなく、更に進化させていきます。そのためには、データを活用した分析が不可欠です。Genesys Cloud CX が取得する様々なデータを活用し、事業の進化につなげていきます。

— 北川 美代子 様, 社外取締役, ダイヤル・サービス株式会社

生活者の様々な悩みに寄り添う相談窓口サービスの基盤として コスト、操作性、運用性を評価

ダイヤル・サービス株式会社様は、企業や公共向けに相談窓口サービスや研修サービスを提供しています。企業向けには、パワハラや社内不正に対する内部通報サービスや従業員のメンタルヘルス対策としての相談窓口サービス、コンプライアンスやハラスメントに関する研修サービスなどを提供。公共向けには、地域住民に対する救急医療相談、育児やいじめ、DV 、孤独・孤立など多様な困りごと相談に対応しており、これまでに 10,000 社以上の企業、80 以上の自治体への導入実績を誇ります。
営業本部 営業企画チーム 兼 公共営業チーム 兼 サービス管理本部 計数管理チームの塚原雅子氏は、「医療や子どもなど、それぞれの分野では競合する会社もありますが、これほど多様な悩みに対応する会社は極めて珍しいでしょう」と語ります。
相談窓口サービスを主業務とする同社にとって、コンタクトセンターシステムは極めて重要な基幹システムです。従来同社では、その基盤として Genesys Cloud CX の前身であるオンプレミス版の Pure Connect をベースに、販売代理店がプライベートクラウドで提供するシステムを利用していました。同システムのサポートが終了することと、電話機 1 台に対して 1 ライセンスが必要で多額のコストがかかっていたことから、2023 年春頃システムの刷新を検討し始めました。複数のシステムを検討した上で最終的には 2 社に絞り込み、同年夏には実際のシステムを触りながら約 200 項目に渡って比較検討を実施。11 月に Genesys Cloud CX の導入を決定しました。約半年で移行が完了し、2024 年 7 月から利用を開始しています。
システム本部 部長の児玉俊一氏は、「コストと操作性、運用が楽という点を評価して決定しました。今は電話がメインですが、将来的には他のチャネルの利用も検討しています。さらに AI 活用なども検討しており、それらにも対応できるオールインワンのシステムである点も評価しました」と述べます。

現場の状況を細かく把握できるので管理やケアが
容易に

同社で電話を受けるのは、臨床心理士、産業カウンセラー、看護師、保健師など専門の資格を持つ相談員、約 300 名です。同社の相談は、マニュアルを見て回答するだけでなく、部署によっては相談者の悩みに傾聴の姿勢をもってじっくりと向き合う必要があります。精神的な負担も大きく、システムの操作性が変わることで相談員の負荷が増えれば、回答品質にも影響しかねません。そのため導入の 2 カ月前から、マイグレーションを担当した販売代理店の協力も得ながら、研修会をたびたび実施。まずはグループ長向けの研修を実施し、グループ内で操作方法を広めてもらうやり方で全員に慣れてもらうようにしました。また毎日のように出社する人もいれば、出社頻度が高くない人もいるため、どうしても習得レベルに差が出てしまいます。サービス運用本部 法人サービス課 課長の地代美穂氏は、「慣れる機会が少ないスタッフに対しては、別途教育の機会を設けています。使い始めてからは、チームミーティングなどで効果的な使い方を共有し、全社的なレベルアップに努めています」と語ります。
Genesys Cloud CX 導入の効果として、サービス運用本部 部長の滋野めぐみ氏は、「受電可能なスタッフや個人の通話時間など現場の状況が細かく分かるようになり、管理やケアがしやすくなりました」と語ります。もちろん、導入前の課題であったコストに関しては、月単位で柔軟に席数を変更できるようになり、コスト削減が実現できています。

Genesys Cloud CX の収集するデータを活用し
サービスの進化につなげる

同社はこれまでに蓄積したデータを AI に学習させることで迅速に回答を導き出す AI アシスタントの導入に取り組んでおり、Genesys Cloud CX が進める AI 活用にも期待しています。例えば顧客へのレポートを作成するため、会話の文字起こしを行っていますが、その手間が大きな負担になっていました。Genesys Cloud CX はAI を活用した日本語の文字起こしに対応しているので、今後この機能を活用した効率化に期待しています。また現在は電話相談がほとんどですが、今後はチャットなど他のチャネルも Genesys Cloud CX で活用していく予定です。
Genesys Cloud CX は様々なデータを収集できることから、時代に合わせたシステムの進化に役立つと考えています。取締役の北川美代子氏は、「当社は 1969 年、世界に先駆けた電話相談サービスを行うベンチャー企業として誕生し、今年創業55周年を迎えました。当社の電話相談サービスが、社会を支える柱の一つに成長できたことを誇りに思っています。55 周年の節目をとらえ、これまでのサービスを継承するだけでなく、更に進化させていきます。そのためには、データを活用した分析が不可欠です。Genesys Cloud CX が取得する様々なデータを活用し、事業の進化につなげていきます」と語りました。

概要

お客様: ダイヤル・サービス株式会社

業種: 企業及び各種団体の不正通報、健康相談など各種窓口業務および研修サービス

所在時: 東京都千代田区

企業規模: 357 名( 2023 年 4 月末日現在)

課題

  • 従来利用していたコンタクトセンターシステムのサポートが終了し、リプレースが必要
  • 既存システムは電話機 1 台に対して 1 ライセンスが必要で、多大な費用がかかる

解決策

  • 相談員が利用しやすく、管理者がサポートしやすい環境を実現
  • クラウドならではの次々とリリースされる新機能も視野に入れ、 新サービス開発や効率化を目指し、Genesys Cloud CX を導入

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