数カ月後、GSG は Genesys Web Messaging を実装し、Web サイトに決済セルフサービスポータルを導入しました。それから 3 カ月経たないうちに、チャットボットを追加しました。チャットボットは、統合済みの Genesys Dialog Bot Flow を使用して構築しました。チャットボットは最初に送られてきた Web メッセージに応答し、通知、営業時間などの関連情報を顧客に提供します。今後の展開として、GSG は Intent Miner を使用して、人工知能(AI)の自動化をさらに他分野でも活用する予定です。
テンプル氏は「社内、社外の両方で Web メッセージング機能は大きなメリットを生み出しました」と指摘し、さらに次のように語りました。「多くのお客様が当社 Web サイトのナビゲーション・サポートツールとして Web メッセージングを利用しています。その結果、お客様はサイトから移動せずに必要なサポートを受けることができるようになりました。電話や E メールで連絡する代わりに、メッセージを送信してすぐにサポートを受けられます。オペレーターにとっても、通話よりも Web メッセージの方がはるかにマルチタスクが簡単であることが分かりました」
採用とトレーニングのコストを削減
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、サプライチェーンに問題が発生し、同社はコール件数の急増への対応に苦慮していました。チーム内のフラストレーションが増大する中、保留時間が急激に伸び、従業員はストレスを感じていました。社内のセールス部門は従業員の士気とコール指標達成度の向上、保留時間の短縮を図るため、5 人を追加採用する承認を取り付けました。しかし、新しく採用した営業担当者はトレーニングに 90 日間、完全にオンボードするまでに 6 カ月以上かかるため、チームはもう一度状況を考え直すことにしました。
テンプル氏は「Genesys と協議した結果、Genesys Cloud 3 にライセンスをアップグレードし、Workforce Engagement Management を活用して課題に取り組むことにしました」と、当時を振り返ります。Workforce Engagement Management を従業員のスケジューリングに使用し始めたところ、人員配置の効率が大幅に向上しました。「当初、件数の増加に対応するためにオペレーターを 5 人増員する予定でした」とフォルテ氏は語ります。「しかし、問題はオペレーターの数ではなく、スケジューリングであることが判明しました。その結果、年間 25 万ドルの人件費を節約することができました」
改善を続ける文化の醸成
導入前、スーパーバイザーとオペレーターの間で交わされる会話は、データや明確な指標に基づいたものではありませんでした。しかし、状況は一変しました。AI ベースの予測とスケジュール調整機能のおかげで、需要急増の予測と人員配置の精度が向上したのです。