ヨーロッパ有数のビール会社 Heineken は、世界 70 カ国で 250 以上のブランドを展開しています。メキシコでは 20 年以上にわたり事業を展開しており、6 つの工場と従業員 1 万 6000 人超を擁しています。発展を続ける Heineken Mexico は、20 以上の製品ポートフォリオを持つマーケットリーダーです。しかし同社のコンタクトセンターは、顧客が頻繁に利用するタッチポイントであるにもかかわらず、毎月 19 万件のアウトバウンドコールと 4 万件のインバウンドコールに対し、プロセスが分断されたシステムで対応しなければなりませんでした。「私たちは常に継続的な改善を目指してきました。特に、新しいテクノロジーの導入と最新のイノベーションの活用については力を注いできました」と、Heineken Mexico のカスタマー・サービス・マネージャー、エイドリアン・ロサノ・カンツ氏は言います。「Genesys Cloud の柔軟性に優れた最新オール・イン・ワン・プラットフォームは、私たちが必要としていたものです。すべてが予想以上の時間でスムーズに進みました」
自動化への進化
コンタクトセンターの変革は数年前に始まり、シスコのレガシーシステムから Genesys PureConnect オンプレミスアプリケーションに移行する取り組みを進めていました。この取り組みは同社の変革における大きな一歩であり、従業員の生産性向上、CX の改善、可視性の向上を実現しました。Genesys PureConnect 導入後、Heineken Mexico は大きな成果をあげていましたが、クラウドのメリットを活用したいと考えました。2020 年、同社は Genesys Cloud プラットフォームに移行し、デジタルチャネル(Web チャット、E メール、SMS、チャットボット)を統合しました。このプラットフォームは、ボイスボット機能のテストにも役立ちました。営業時間外に電話をかけてきた顧客がボイスボットとやりとりし、折り返しの電話対応が必要な場合は、翌日の都合が良い時間を指定できる仕組みです。明確な移行ロードマップを用意していた Heineken Mexico は、パートナーの Sixbell と協力して、Genesys Cloud へ支障なく効率的に移行できました。この導入を成功させた Heineken Mexico は、カスタマーエクスペリエンスのさらなる向上を実現しました。「Genesys Cloud ソリューションに移行するタイミングが来たと感じていました。当社が必要とするイノベーションを実現し、ビジネスプロセスを自動化することにより、コンタクトセンターを変革することを目指しました」とロサノ・カンツ氏は述べています。「そして当社は堅牢なプラットフォームを手に入れ、ユーザーエクスペリエンスに優れた数々の機能で、オペレーターの能力を最大限に引き出せるようになりました。このプラットフォームは、カスタマーサービスを新しいレベルに引き上げてくれたのです」
360 度の可視性とリモートワークの実現
Heineken Mexico では、Genesys Cloud のオープンで柔軟なアーキテクチャーを活用することにより、オペレーターが情報をすべて把握できるようになりました。また、新型コロナウイルス感染症拡大時に必要に迫られていた、オペレーターとスーパーバイザーのリモートワークも可能になりました。