「私たちは、オペレーターと仮想エージェントに直接ルーティングを集約する戦略を取り、リアルタイムのインタラクションを処理したいと考えていました」と、ジャンピエール氏は付け加えます。「Genesys Cloud により、これらすべてを実現しながら、人間工学に基づいた同じオペレーターインターフェイスをリスクなしで維持することができました。このクラウドプラットフォームでは、総合的なカスタマーエクスペリエンスを構築し、メンテナンスを簡素化できます」
一貫性を維持しながらチャネルを拡大
Schneider Electric の顧客プロファイルは多岐に渡るため、13 のサポート・ケース・カテゴリーによりサービスモデルを定義することにしました。そのカテゴリーとは、ゼネラリストのプリセールスまたはアフターセールス(カタログの質問)、製品やアプリケーションシステムに関連した技術、コマーシャル、注文管理と関連サービス、さらにプレミアムサポートを必要とする特殊なケースです。「アップストリームにおける強力なコラボレーションと、構築・導入の両段階における Genesys のアーキテクトやサービス専門家の導入サポートは、とても助かりました」と、ジャンピエール氏は述べています。「お客様の依頼は、当社の Web サイト、モバイルアプリケーション、世界各地の 62 カ所のコンタクトセンターで処理します」インバウンドコールの場合、自動音声応答装置(IVR)がキーワードによるルーティングを実行して待ち時間を短縮するように再設計されています。Schneider Electric はコールバックも実装しました。2 番目のフェーズでは、IVR が発信者をセルフサービス・チャネルと仮想エージェントにリダイレクトし、問題を迅速に解決します。現在では、15 言語、3,200 人の従業員が、Genesys Cloud ソリューションを使用して、パーソナライズされたサービスと対人サポートを必要とする顧客に対応しています。「従来、お客様からのインバウンドの依頼は、主にメールと電話で処理していました。しかし、過去 12 カ月間でチャットによる対応が 6% 増加しました」と、ジャンピエール氏は述べています。「お客様は、Schneider Electric の製品への投資に見合う価値を、サポートに期待しています」と、イリーナ氏は付け加えました。「独創性、操作性に優れたデジタルの顧客インタラクションは効率的であり、当社の収益性と顧客満足度に貢献しています」
AI を活用してデジタル・カスタマー・エクスペリエンスをインテリジェントに自動化
プロジェクトチームは、AI を利用したボットサービスや Web セルフサービスを徐々に増やしていきました。「当社は、イノベーションを通じて、お客様、パートナー、従業員のために大規模なデジタル変革を推進できる立場にあります」と、Schneider Electric、プロジェクト・アプリケーション・エンジニア主席、ハビエル・カンポス氏は述べています。ボットが意図を検出し、オペレーターが解決すると、ボットはチャットのやり取りを続けるようお客様に提案します。「私たちは、お客様との関係を維持しながら、セルフサービスとパーソナライズされたサポートを切り替えられるようにしたいと考えています」と、ジャンピエール氏は述べています。Schneider Electric は、カスタマーエクスペリエンスをさらに改善するために、音声とチャットによるインタラクションのプレディクティブ・ルーティングや感情分析など、将来の AI 機能を検討しています。
クラス最高の従業員エクスペリエンスを提供
カスタマーエクスペリエンス全体を管理できる Genesys Cloud プラットフォームは、Schneider Electric の Salesforce CRM システムと統合されています。現在、オペレーターは単一のインターフェイスを使用して情報を更新しています。Genesys Cloud のオープン API により、ERP などとの統合も大幅に簡素化することが可能です。