カスタマーエクスペリエンスをグローバルで最適化

世界中で毎日約 500 万人の患者が、Siemens Healthineers の革新的な技術とサービスに支えられています。現在、医療従事者は Genesys Cloud™ のプラットフォームを利用して、 35 カ国、2200 人の専門家に瞬時に連絡できるため、患者のエクスペリエンスと臨床結果を最適化することができます。IT トラブルの減少、ユーザー満足度の向上、ダウンタイムのゼロ化といったメリットを可能にしたのが、世界規模のトラフィックスイッチングです。

2200 人のオペレーターをつなぐ

236 カ所のオフィスをわずか 8 カ月で

6 ~ 8 週間

新規サイトのオンボーディング期間

コールのルーティング

緊急度に基づきインテリジェントに

削減効果

IT トラブル

向上

ユーザー満足度

短時間で移行

リモートワークの実現

コールフローを根本から設計し直し、世界規模の新しいコンタクト・センター・ソリューションをわずか 8 カ月で稼働できました。35 カ国、236 のオフィスにいる 2200 人のオペレーターをつないだのです。以前では考えられなかった驚くべき成果と言えます。

— Jochen Hostalka, Senior Vice President IT, Siemens Healthineers

医療技術の大手企業

Siemens Healthineers は、世界 150 カ国に拠点を持ち、120 年以上の実績を誇るライフサイエンスと医療技術の大手企業です。毎日、世界中で約 500 万人の患者が、画像診断や治療用画像処理、臨床検査診断、分子医学などの革新的なデジタル技術とサービスを受けています。患者との最初のコンタクトポイントとなることが多いコンタクトセンターは、エンジニアの予約調整から、現場で回答を必要とする臨床医からの技術的問い合わせの解決まで、カスタマーサービスの中心的役割を果たしています。以前は、こうした部門個別の業務は信頼性の低い PBX システムで実行されていたため、連携やサービスの向上が不可能でした。Siemens Healthineers の IT 担当シニア・バイス・プレジデント、ヨッヘン・ホスタルカ氏はこう述べています。「当社はアナログの世界から抜け出して、常時稼働して顧客に寄り添う、顧客中心のモデルに移行したいと考えていました。そのためには、デジタル・パートナー・エコシステムをサポートする強固なクラウドプラットフォームを見つける必要がありました。世界中でカスタマーエクスペリエンスを標準化し、迅速に実行し、全体最適化できるクラウドプラットフォームが必要だったのです」

IT 導入の大きな転換

Siemens Healthineers は、プラットフォームの選定にあたり 5 段階の評価を行いました。Gartner の調査結果とコンタクトセンターのサービスランキングに始まり、製品のデモンストレーションや、ベンダー候補が担当する自社と同規模の顧客数社との率直な対話、最終候補の各社との綿密な実現性検証などです。ホスタルカ氏はこう述べています。「この評価から、パフォーマンス、サポート、価格、導入の容易さを考慮して、Genesys に決定しました。それまで Genesys のテクノロジーは知りませんでした。そのため、100 以上の導入実績を持つ Cognizant という専門パートナーがいることは心強かったです」また、ホスタルカ氏は次のように述べています。「コールフローを根本から設計し直し、グローバル新しいコンタクト・センター・ソリューションをわずか 8 カ月で稼働できました。35 カ国、236 のオフィスにいる 2200 人のオペレーターをつないだのです。以前では考えられなかった驚くべき成果と言えます。また、世界中で 24 時間 365 日対応するエンド・ツー・エンドのサポートも確立しました」Genesys Cloud プラットフォームは、既存の社内チケットシステムやオペレーターワークフローと簡単に統合できます。さらに、同じ Genesys Cloud インスタンスを使用することにより、新しいサイトを平均 6 ~ 8 週間という速さでリモートからプロビジョニングできます。ホスタルカ氏はこう述べています。「文化の異なる、会ったこともない人たちが住むさまざまな国に向けて、遠隔地から IT プロジェクトを管理することは困難なことでした。今ではエンドユーザーも喜んでくれていますし、本番稼動時の問題もありません」

医療従事者と患者を常にサポート

Siemens Healthineers の医療機器は、世界中で毎時約 24 万台使用されています。現在では、重要度に基づいてコールをルーティングすることにより、ユーザーサービスを向上できるようになりました。例えば、Genesys Cloud のインテリジェント・ルーティング・ポリシーは、通常の診察を行う一般開業医と、緊急の検査が必要な患者を持つ臨床医を区別することができます。また、それぞれのコールは着信時に即、対応されます。ホスタルカ氏は次のように述べています。「これまで当社のオペレーターは、さまざまな画面がポップアップする中、5、6 種類のアプリケーションを駆使しなければなりませんでした。今では、すべてが 1 つに集約されているため、サービスの迅速化とストレス軽減が実現しています。さらに、すべてのコンタクトセンターで同じ番号域とダイヤルプランが使用されているため、センター間の連携も簡単になりました」最大のメリットの 1 つは、レポートの内容と精度が向上したことです。ホスタルカ氏はこう付け加えています。「以前は、何が分からないのかも分かりませんでした。例えば、お客様からの否定的なフィードバックの背後にある理由を突き止めようとしても、そのほとんどは推測の域を出なかったのです。導入初日から、プラットフォーム上のすべてのインタラクションを確認できました」

あらゆるシナリオのリセット

クラウドへ移行するメリットは他にもあります。北米の通信事業者で大規模な障害が発生した際、同社はすべてのトラフィックをヨーロッパのセンターに迂回させ、ダウンタイムや呼損をゼロにしました。「以前の電話システムなら、軽く数日間は不通になっていたと思います」とホスタルカ氏は述べています。さらに、Genesys Cloud のエッジサーバーは、音声通話と関連データが国境を越えないようになっています。中国のプライバシーとセキュリティーに関する法律ではこれが厳格な要件となっているためです。また、新型コロナウイルス感染症の拡大が発生したとき、Siemens Healthineers のオペレーターはブラウザーから Genesys Cloud に接続してリモートワークに移行できたため、顧客への影響を最小限に抑えることができました。今後、同社では、アジア、ヨーロッパ、中南米、カナダの複数の国にサービスを拡大し、メールとチャットを移行する予定です。ホスタルカ氏は次のように結論付けています。「要件の変更は、グローバルな IT プロジェクトにおいて時間と予算が膨らむ典型的な要因です。当社ではそれは起きなかった、と胸を張って言えます。先手を打つことができたからです」

概要

業種: ヘルスケア・ライフサイエンス

所在時: ドイツ、グローバルに事業を展開

企業規模: オペレーター 2,200 人

課題

  • 世界中にあるコンタクトセンターの標準化と統一
  • サービス効率、IT デリバリー、イノベーションの向上
  • コロナ禍におけるリモートワーク実現

Partner

Cognizant