コンタクトセンター・ソフトウェアとは、コンタクトセンターの運用を簡易化、効率化するアプリケーションのスイートを指します。コンタクトセンター・ソフトウェアを使用すれば、オペレーターはチャネル間でシームレスに対応し、顧客一人ひとりにパーソナライズされたエクスペリエンスをオーケストレーションし、AI(人工知能)を使用して適切な情報を適切なタイミングで表示して共有するといった多くのことができるようになります。しかし、これらの機能はすべて、ある 1 つの問題を解決するためのものです。それは、企業にとって顧客が必要とするタイミングと場所でサービスを提供することです。
事実:
世界の CX リーダーの 71% が「今後 1 年間で実施するテクノロジー施策のうち最優先事項は、システムを統合する CX プラットフォームの導入である」と回答しています。
現在のコンタクトセンターは 1960 年代のコールセンターに比べると飛躍的な進化を遂げています。テクノロジーの変化や進化に伴い、顧客やビジネスのニーズも変化しています。今日の顧客は、画一的なサービスに満足しません。
顧客は、多種多様なチャネルを使って企業にリーチしています。もちろん、電話による問い合わせも健在ですが、顧客はソーシャルメディア、メール、自社アプリなどを通じたサービス提供も期待しています。また、どのチャネルを選んだ場合でも、簡単な操作でパーソナライズされたエクスペリエンスが得られることを期待しています。
従来型のコールセンターは完全に姿を消したわけではありませんが、その役割は、オペレーターが顧客の望むチャネルで対応できる、オムニチャネル・カスタマーサービス・ハブとして機能するコンタクトセンターへと急速に移行しつつあります。
コンタクトセンター・ソフトウェアにおける「最新」の条件とは何でしょうか?顧客の期待とは、10 年前よりも、さらにはほんの 5 年前よりも増えています。
今ではクラウドベースのコールセンターが一般的となり、珍しいものではなくなっているのは、顧客が大抵のことをオンラインで済ませたいと望むからです。そのため、コールセンター・ソフトウェアには、従業員向け時間管理ソフトウェアやソーシャルメディア・プラットフォームに CRM システムまで、さまざまなサードパーティ・アプリケーションとシームレスに連携する機能が求められています。
最後に、コンタクトセンター・ソフトウェアに求められるのは、顧客に素晴らしいエンド・ツー・エンドのエクスペリエンスを提供し、キュレーションする機能です。そこで鍵となるのはパーソナライズです。
事実、80% の消費者が、一貫してサービスエクスペリエンスをパーソナライズするブランドのほうが、購入する金額も頻度も多くなると回答しています。さらに、3 分の 2 近くの消費者が、必要なときに好きなチャネルでサービスを受けられる形態のパーソナライズが一番好ましいと回答しています。
数年前まで、過度にパーソナライズされたインタラクションを不快に感じる顧客もいましたが、今の顧客はむしろそれを期待し、望むようになっています。顧客が必要としているものを必要なタイミングで、顧客が依頼する前に提供することが求められているのです。
コンタクトセンター機能のアップグレードを検討している企業には、さまざまなソフトウェアの選択肢があります。
コールセンター・ソフトウェア・ソリューションの運用には主に 2 つの方法があります。その 1 つが「オンプレミス」です。オンプレミスでは、自社で保有するコンピューターサーバーを使用して、自社で選んだコンタクトセンター・ソフトウェアのインスタンスを格納します。
一方、テクノロジーの進化に伴い、クラウド・コンタクトセンター・ソフトウェアに移行する企業が増えています。クラウド・コールセンター・ソリューションは、サードパーティの物理サーバースタック内にあり、必要に応じてリソースを利用できます。物理的なスペースもサーバーの購入も不要なため、コストと利便性の面で有利です。必要なときに必要なすべての処理能力が用意されています。
ブランドの顧客タッチポイントが増えるほど、すべてのタッチポイントを接続することの重要性も増しています。最新のコンタクトセンター・プラットフォームには、利用可能なすべてのソースから顧客データを取得する能力が必須です。そのソースとは、ソーシャルメディアの投稿からチャット、セールスチームの CRM データ、電話番号、Web サイトの追跡まで多岐にわたります。さらに理想的なのは、AI がこうしたデータの並び替えと表示を適切なタイミングで実行し、オペレーターが最適なカスタマーエクスペリエンス(CX)を提供できるようになることです。
あらゆるソースからデータを集めることが重要なのではありません。必要なときにそのデータを利用できることが重要なのです。
コンタクトセンター・ソフトウェアを使用すべき理由は何でしょうか?新しいテクノロジースタックや改良されたテクノロジースタックを導入すれば、顧客や従業員のためにコールセンターをレベルアップできます。実践できる主な改善点と、それがビジネスに与える影響を見ていきましょう。
事実:
CX のリーダーたちは、クラウドへの移行によって得られた大きなメリットとして、「チャネル間のデータアクセス性の向上」と「新しい能力、チャネル、機能を追加するスピードの向上」を挙げています。
「カスタマーエクスペリエンスの現状」、Genesys、2024 年
最新のコンタクトセンター・ソフトウェアは、すべてのユーザーのカスタマーエクスペリエンスを向上させます。顧客にとっては、必要なサポートを簡単に受けられるというメリットがあります。従業員にとっては、そのサポートを提供することが容易になるというメリットがあります。
では、コンタクトセンター・ソフトウェアとのインタラクションにおいて、顧客は何を目にするのでしょうか?理想は、特に何も見えないことです。ほとんどの処理は裏側で行われているからです。しかし、カスタマーサービス・エクスペリエンスをシームレスにしているのは、実はコールセンター・ソフトウェアです。同じ質問が別のチャネルにも引き継がれるため、顧客は自分の要求を何度も説明する必要がなくなります。
従業員はソフトウェアのインターフェイスを見て操作するため、その利便性を実感できます。情報フローが合理化され、すべての顧客の関連データが一元化されるため、簡単にアクセスできるようになります。コミュニケーションチャネルでも同様のメリットがあります。例えば、Facebook メッセージからチャットクライアントに切り替える必要がなくなります。その結果、作業の負担が軽減し、反復的で単調な作業も大幅に削減されます。
従業員のエクスペリエンスが向上するメリットは、カスタマーサービス担当オペレーターの日常業務の負担軽減にとどまりません。マクロ的視点から見た企業効率も向上します。具体的には、情報の正確性の向上、サポートの有用性の向上、カスタマーサービス・プロセスの合理化、全体的な有効性の向上が挙げられます。
ここで重要な役割を担うのが人工知能(AI)です。AI は、オペレーターが手動で行っていた情報の収集、検索、顧客とのインタラクションの要約とテキスト化を受け持ってくれるため、従業員はこれらの作業から解放されます。そうしたタスクの処理が人の手を介さずに短時間で完了するため、オペレーターは特別な顧客対応などの複雑な業務に時間を割けるようになります。
つまり、最新のコンタクトセンター・ソフトウェアを導入すれば、短時間でより多くの顧客にサポートを提供することが可能になり、初回から正しく回答できる割合も高くなるのです。
最新のコンタクトセンターは複雑なため、適切に運用するには、優れたスイッチボードだけでは不十分です。その反面、適切なコンタクトセンター・プラットフォームを導入すれば、パーソナライズされた一貫性のある顧客対応が、これまで以上に容易になります。以下に、コンタクトセンター・ソリューションに必要な主な機能を紹介します。いずれも投資するだけの価値があるものばかりです。
AI は、コールルーティングと管理に役立ちます。簡単な問い合わせの場合は顧客にセルフサービスで解決してもらい、より踏み込んだサポートが必要な場合はスキルベースのルーティングを使用して、その内容に適した人間のオペレーターに自動的に割り当てます。
毎回の顧客とのインタラクションからインサイトを引き出し、学習した内容を活用して、顧客とオペレーター双方のエクスペリエンスを向上させます。
スムーズで幅広いエクスペリエンスを一人一人の顧客に提供し、その効果を測定することで、カスタマージャーニー全体を最適化できます。
チャット、SMS テキストメッセージ、メール、ソーシャルメディアなど、どのデジタルチャネルからでもシームレスに、顧客がカスタマー・サポート・チームに簡単にアクセスできるようにします。
あらゆる機能すべてを網羅したコンタクトセンター・ソフトウェア・ソリューションは存在しません。必要に応じて、顧客とオペレーターのエクスペリエンスを向上させるツールを備えた、サードパーティ製アプリケーションとの統合機能を使用します。
カスタマーサービス・チームに必要なツール、サポート、成長の機会を提供し、毎日の業務に注力できるようにすれば、従業員の満足度が高まり、それが定着率の向上につながります。
ゼロから始めるスタートアップ企業にとっても、旧式のコールセンターを最新化しようとしている企業にとっても、別のコンタクトセンター・ソフトウェア・ソリューションに乗り替えようとしている企業にとっても、新しいプラットフォームの導入は大きな一歩です。ここからは、最初に踏むべき手順をいくつかご紹介します。
製品ごとにできることや機能は異なりますが、重複する部分も多々あります。自社のビジネスに何が必要かを特定しましょう。限定的な顧客ベースにブティックエクスペリエンスを提供する小規模ビジネスと、グローバルな顧客ベースに最高レベルのカスタマーエクスペリエンスを効率的に提供しようとしている企業では、ニーズが異なり、適したソフトウェアプラットフォームも異なります。また、最適なプラットフォームは、ビジネスに合わせて進化するタイプのものです。製品の調査を開始する前に、コールセンター・ソフトウェアの選定基準となる機能に関して正しく把握することが重要です。
コンタクトセンターの要件が明確になったら、次はカスタムソリューションの必要性を見極めます。
コールセンター・ソフトウェアはプロバイダーによって料金や課金制度が異なります。サブスクリプションベースの料金を設定しているプロバイダーもあれば、オペレーターのシート数や 1 カ月あたりのコール数を基に課金するプロバイダーもあります。また、アラカルト形式やアドオン機能を追加料金で提供するプロバイダーもあります。そのため、カスタム・コールセンター・ソリューションはコストが高くなることがあります。
自社の要件が確定したら、次はビジネスニーズに適したコールセンター・ソフトウェア・パートナーを選定します。その際に質問すべき点、注意すべき点をご紹介します。
まず、何を基準に評価すべきかです。主に注目すべきはソフトウェアソリューションが現在提供している機能です。例えば、適切なオペレーターにコールをルーティングするための方法、顧客情報の取り扱い方法、品質保証の種類などが考えられますが、こうした明らかに重要な評価基準以外にも、次の点に注意して検討すると良いでしょう。
ベンダーによって長所と短所は異なります。コンタクトセンター・ソフトウェアに慣れていない方は特に、マーケティングコンテンツのみをベースに適切な比較を行うことは難しいでしょう。そこで、遠慮せずセールス担当者に時間を取ってもらい、あらゆる疑問点を投げかけてみてください。また、無料トライアルを活用して詳細に検討することもお勧めします。
RFP(提案依頼書)を使用すれば、候補となるベンダーに製品やサービスを説明してもらう形式が統一されるため、評価プロセスを簡素化できます。また、提案が同じ構成で整理されるため、比較しやすくなります。
使用するコールセンター・ソフトウェアとベンダーが、自社に合っているか確かめることが重要です。コンタクトセンター・ソフトウェアのパートナーを精査する際、尋ねようと思えば何百もの質問が浮かぶことでしょう。調査を進めるにあたり、さまざまなテーマごとにどんな質問をすべきかを考えておきましょう。
貴社のソリューションと競合製品との違いは何ですか?貴社は業界の「リーダー」ですか?
ソリューションには、使いやすく導入しやすい直感的なWebベース、またはモバイルベースのユーザーインターフェースがありますか?
チャネルをまたいだジャーニーの分析方法を教えてください。インタラクション、顧客、フロー、オペレーター、ジャーニー別に分析できますか?
企業のソリューションには、顧客に何度も同じ内容を入力させることを防ぐために、すべてのチャネルのデータにアクセスする機能がありますか?
企業の AI は、独自開発の自社製モデルですか?それともオープンソースをベースに自社で構築したモデルですか?あるいは、サードパーティ製のモデルですか?
このソリューションは従業員の学習とトレーニングにどう役立つか説明してください。従業員のオンボーディングと継続的な能力開発のためのツールは組み込まれていますか?
標準搭載されているセキュリティー機能について説明してください。悪意のある脅威から内部データをどのように保護しますか?
利用企業のオンボーディング、導入、定着を成功させるために、どのような方法を使用していますか?
これまでの説明でコンタクトセンター・ソフトウェアの理解が深まったと思います。次は、実際の導入を始める方法を見てみましょう。さまざまなベンダーを評価し、ニーズに合う適切なソフトウェアを選択したら、新しいソリューションを導入するカスタマー・サポート・チームを設置します。稼働を開始した後は、役に立っている機能、そうでない機能を徐々に見きわめていきましょう。
ソフトウェアプロバイダーを選定する際の検討事項をご紹介します。ソフトウェアソリューションが現在搭載している機能を検討することは重要です。具体的には、インタラクションのルーティング方法、使用可能なツール、AI がエンジンの一部であるかなどです。表面的な情報だけでは比較しにくいため、(無料)デモを何回か受けてみて機能を試してみましょう。
あらゆる用途に対応可能な、万能のコンタクトセンター・ソフトウェアというものは存在しません。評判の良いソリューションは、いずれもカスタマイズ性が非常に高く、幅広い機能でさまざまなユースケースに対応しています。機能のカスタマイズ方法はさまざまです。アラカルト形式やパッケージ、その両方を採用した形式などがあります。この段階で自社にとっての必須機能、望ましい機能、優先順位の低い機能を見定めることが重要です。
コールセンターの業務ソフトウェアを導入する前や、新機能を追加する際には、従業員のトレーニングが欠かせません。実際、しっかりと組み立てられたトレーニングプログラムを実践すれば、カスタマーサービス・チームの目標をいくつか達成することも可能です。
まず、カスタマーサービス担当オペレーターとマネージャーが、新しいツールを効率的、効果的に使用できるようになります。優れたコンタクトセンター向けソフトウェアプラットフォームには多くの機能があり、習得すべきこともたくさんあります。そして、十分な訓練を受けたオペレーターのみが、それを最大限に活用できるのです。スタッフにソフトウェアの機能をきちんと理解させれば、投資効果が最大化します。
コールセンター・ソフトウェアの機能についての知識が深まるほど、チームは導入の意図を理解し、変更を受け入れるようになります。変化は容易なことではなく、反発を受けることもあります。しかし、十分なトレーニングを受けたオペレーターは、新しいテクノロジーに対し積極的に順応するものです。
プラットフォームを選定し、機能を導入すれば、準備は完了です。いよいよ稼働開始です。ただし、プラットフォームは導入してからが本当のスタートです。
コールセンター・ソフトウェアを稼働開始したその瞬間から、情報という宝の山が手に入ります。ぜひ活用してください。
マネジメント、オペレーター、システム、ソフトウェア自体など、可能な限りすべてのパフォーマンスを分析しましょう。そのデータに基づいて、継続的な改善、トレーニング、計画を行います。新しいインサイトが得られたときにも、継続的な改善、トレーニング、計画を再度実施します。すると、何が機能し、何がそうでないかを判定する際、推測に頼る必要がなくなります。
当然ながら、変化は時に困難を招きます。新しいコンタクトセンター・ソフトウェアを導入する際、問題やハードル、障害にぶつかることがあるかもしれません。そこで、一般的な問題を回避する方法をご紹介します。
新しいテクノロジーを導入すると、組織内で反発を招くことがあります。導入プロセスをスムーズに進めるには、トレーニングと準備が重要です。変化のメリットを明確に示し、潜在的なデメリットや現行のソリューションについて正確に伝えることが重要です。スムーズな移行を期待するのではなく、自ら働きかけることが大切です。
データセキュリティーとプライバシーの確保は、移行プロセス全体の中でも最重要課題と言えるでしょう。高いレベルのセキュリティーと規制遵守を軽視しているベンダーは、すぐに候補から外すべきです。継続的に再認証、再登録されている製品やサービスを選びましょう。データ犯罪は進化する一方です。つまり、ベンダーも進化し続けなければならないということです。
とはいえ、最高クラスのベンダーでも時にはミスをします。そのため、常に油断しない姿勢が求められます。事前にベンダーと社内チームの両方と協力体制を敷いておき、移行プロセス中からその後にわたり、既存の顧客データの保護を徹底しましょう。
あらゆる組織にとってコールセンター・ソフトウェアの導入は大きなメリットがあります。例えば小規模ビジネスや非営利団体が顧客サービスの質を高める場合にも、大企業が 1 日数千件にも及ぶ問い合わせ処理を高度化する場合にも効果を発揮します。それでは、新しいソリューションを導入した企業の成功事例を見てみましょう。
National Domestic Violence Hotline では、一分一秒が重要です。サービスのスピードと効率は「望ましいもの」ではなく、「絶対条件」とされています。Genesys を導入した結果、発信者の匿名性を保護しつつ完全リモートワーク体制に素早く移行することができました。また、ライブの相談員を補助するためチャットボットや音声ボットの活用を始め、通話時間の短縮と相談の質の向上を目指しています。
Xerox では、カスタマーエクスペリエンスの統合化、標準化、シームレス化を進めるために、複数のコンタクトセンターを分散して運用する方式から脱却することにしました。そこで Genesys を導入してグローバルに移行を実施し、数千人のオペレーターを Genesys Cloud™ プラットフォームに移行させ、全社的なデータと分析の改善を行いました。
コンタクトセンター・ソフトウェアの導入は、あくまで始まりにすぎません。テクノロジーが重視される他の分野と同様に、コンタクトセンターも常に進化しており、その変化に対応することが重要です。ここでは、最も重要な進化の一部を紹介します。遠くない未来のものもあれば、すでに始まっているものもあります。
AI はビジネスにおいて大きな成果を上げています。特に 2022 年後半の ChatGPT のリリース以来、その傾向は顕著です。AI に対する世間の関心が高まり、世界中のあらゆる企業が、AI の効果と自社への影響を無視できなくなっています。カスタマーサービス、特にコンタクトセンターもその例外ではありません。
AI を搭載したコンタクトセンター・ソフトウェアは、競合製品よりも機能が非常に充実しています。AI は、さまざまなソースから顧客データを照合し、必要な時に適切な情報をオペレーターに提示することができます。
インタラクションを自動で要約してくれるので、オペレーターは手動で要約する手間が省けます。また、スーパーバイザーは AI がテキスト化したインタラクションの内容を、トレーニングやコンプライアンス管理に活用することができます。
AI は、単純で反復的な問い合わせに対応することもできるため、人間のオペレーターは空いた時間を複雑な問題への対応に充てることができます。AI の発展に伴い、カスタマーサービスへの影響はさらに拡大すると考えられます。今、先手を打っておけば、将来の変化に対応できるのです。
事実:
CX のリーダーは、AI を強力なツールと考えている
83% が「AI は将来の明確な差別化要因になる」と考えている
70% が「AI は顧客に寄り添ったカスタマージャーニーの実現に貢献している」と回答している
59% が「CX における AI の採用が顧客ロイヤルティと顧客生涯価値(LCV)の向上につながる」と回答している
データは企業にとって最も価値のある資産の 1 つです。デジタル化が進む中、データの重要性は高まる一方です。顧客を深く理解すればするほど、既存顧客への対応が容易になり、理想的な新規顧客も獲得しやすくなります。
問題を抱えてサポートを求めている顧客は、相手が自動音声応答装置(IVR)、オペレーター、エージェントと交代するたびに同じ質問に同じ答を繰り返したくはありません。顧客は、企業の担当者全員に一貫した対応を望んでいます。それを可能にするのが、(AI が IVR を通じて収集した)膨大なデータを迅速に処理し、インタラクションのタッチポイントにいるすべてのオペレーターに共有する機能です。
数千件ものインタラクションを分析することで、カスタマージャーニーを最適化し、スムーズで楽しいものにすることができます。
少なくとも顧客の負担は軽減されるはずです。顧客がどこで離脱し、どこでつまずいているのか、また順調に進んでいるのかを把握しましょう。次に、良い点をさらに向上させ、悪い点を改善します。簡単に聞こえるかもしれません。実際、正しいデータと分析があれば、簡単にできるのです。
小規模ビジネスのニーズは、大企業のそれとは異なります。特に注目すべき重要な点はカスタマイズ性です。小規模ビジネスでは、すべての機能が必要になるわけではありません。アラカルト方式で機能が選べるようになっていると便利です。また、パートナーを選定する際は、強力なカスタマーサクセス・チームがあるか確認しましょう。なぜなら、自社に IT チームやリソースが不足している場合、ソフトウェアソリューションの問題が雪だるま式に膨れ上がり、重大な問題に発展することがあるからです。
コンタクトセンター・ソフトウェアにおけるデータセキュリティーは、妥協を許さない最重要事項です。データセキュリティーに真剣に取り組んでいることが疑わしいベンダーは、採用すべきではありません。ソリューションがクラウドベースかオンプレミスかは二の次です。とはいえ、他にも注意すべき点がいくつかあります。
ベンダーのデータセンターが、仮想アクセスだけでなく、物理的アクセスからも保護されていることを確認しましょう。データセンターに過剰なアクセスや、疑わしいアクセス、不正なアクセスが試みられた場合に備えた監視と処理が必要です。現場に足を運ぶなら、その点を明確に確認すべきです。すべての顧客データ、特に機密情報や個人を特定できる情報(PII)は、暗号化する必要があります。また、クラウドソリューションには、複数の階層においてロールベースやフィールドレベルのセキュリティーが求められます。
はい。実際、これはコールセンター・ソフトウェアの最も重要なセールスポイントの 1 つとなっています。以下のような数百ものサードパーティ製アプリケーションと統合できるソフトウェアプラットフォームもあります。
無料トライアルが終了する頃には、コンタクトセンター・ソフトウェアの機能とコストについての理解が深まっているはずです。価格構造はベンダーによって異なります。サブスクリプション型、オペレーターのシート数に応じた課金、月あたりのコール数などに基づく課金など、さまざまです。また、追加料金でアドオン機能を提供しているベンダーもあります。契約する前に、ベンダーから関連コストについて明確な説明を受け、不要なものに料金を払わないよう注意しましょう。
貴社のコンタクトセンターは、十分に効率的ですか?顧客は、サポートに満足していますか?サービスオペレーターは業務が充実していると感じていますか?答が「いいえ」の場合は、変化を起こすときです。
Genesys のクラウド・コンタクトセンター・ソフトウェアがビジネスにもたらすメリットをご確認ください。今すぐデモをご依頼ください。
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